2020年03月08日

手で築く


Valencia に移ってすぐに加熱油を作り、
麻布を貼って、地塗りもした。

Xavier de Langrais の原書や Daniel V.Thompson,jr. のテンペラ技法書を読み、、
Max Doerner の混合技法はスペイン語版で勉強を始めた。

しかしすぐに
『処方が解れば絵が描ける』わけではないことを知る。


材料や道具の吟味と共に
処方が生まれる背景に興味がわく。

美術巡礼で廻った先々で美術館の修復レポートも手に入れた。
画面の分析結果はとても興味深いが、

技法は一つの体系なので、分析とは別の方向性を持つ。
手仕事の再構築こそが求めていることだった。


技術書や修復レポートは それからも増え続けたが、
いつのまにか「合ってるか間違ってるか」の発想は持たなくなっていた。

研究者になりたいわけではなかった。


posted by gomi at 14:37|