2020年03月26日

フランドル初期油彩画



フランドル初期油彩画の傑作は、スペインに多く残されている。

Valencia の Patriarca 美術館にある
Dieric Bouts の十字架降下祭壇画の大きなサイズのものが、
グラナダの王室礼拝堂にある。

Valencia のものはコピーだという説もあるが、
見比べてみると Valencia のものの方がはるかに質が高い。

工房で大きな祭壇画を作る際の
親方による小下絵ではないかと思えるほどだ。


当時の制作は工房仕事なので、作品の帰属は難しい。
この絵も私が見た時は Van der Weyden に帰属されていた。

確かに色の深みは Dieric Bouts より Weyden に近いと思える。

Dieric Bouts は Van der Weyden の工房にいたと推測されている。
 Van der Weyden は Van Eyck の影響を受けている。


Van Eyck は Valencia に来たとも言われている。
その風景からイェルサレムを想い『神秘の子羊祭壇画』に描き込んだという。

Valencia はフランドル初期油彩画家の影響の下にあった。

そして Patriarca 美術館十字架降下図の深い色味に魅せられた。


posted by gomi at 06:05|