『100分de名著』災害を考える
池田晶子「14歳からの哲学」〜自己とのつながり〜 で、
若松英輔さんの解説が素晴らしかった。
「考えることは、思った通りの所ではないけれど、
より確かな場所へと連れて行ってくれる」と結ばれた。
絵を描くことも同じだと思っている。
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『こころの時代』コヘレトの言葉
空(くう)から「それでも種をまく」
への転換も魂に響く。
否定を突き詰めた大いなる肯定。
そこに神秘的な宇宙体験があるように思う。
対談をされた若松英輔さんは
中世ドイツの神秘主義者エックハルトの講義もされている。
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『緑の谷』の、中世フランドル神秘主義者リュースブルックと
エックハルトとは混淆されたことがあるようだ。
フランドルとドイツとの
地域特有の精神性が関与しているのだろうか。
フランドル絵画とドイツ絵画との技法上の近似を連想する。