2021年04月09日

大いなる肯定


『100分de名著』災害を考える
池田晶子「14歳からの哲学」〜自己とのつながり〜 で、

若松英輔さんの解説が素晴らしかった。

「考えることは、思った通りの所ではないけれど、
より確かな場所へと連れて行ってくれる」と結ばれた。

絵を描くことも同じだと思っている。


『こころの時代』コヘレトの言葉
空(くう)から「それでも種をまく」
への転換も魂に響く。

否定を突き詰めた大いなる肯定。
そこに神秘的な宇宙体験があるように思う。

対談をされた若松英輔さんは
中世ドイツの神秘主義者エックハルトの講義もされている。


『緑の谷』の、中世フランドル神秘主義者リュースブルックと
エックハルトとは混淆されたことがあるようだ。

フランドルとドイツとの
地域特有の精神性が関与しているのだろうか。

フランドル絵画とドイツ絵画との技法上の近似を連想する。


続きを読む
posted by gomi at 14:08|

2021年04月18日

ヤン・ヴァン・リュースブルック


『緑の谷』で観想生活を送った Jan van Ruusbroec
ヤン・ヴァン・リュースブルック 1293〜1381 は、

中世フラマン語 (フランドルの言葉)で著作を残した。
邦訳が手元にある。

『中世思想原典集成』17巻 柴田健策 訳 平凡社 1992年
『キリスト教神秘主義著作集』9 植田兼義 訳 教文館 1995年
『ルースブルックの神秘の書』 ヨハネ・ウマンス 訳 南窓社 1997年

こうして見ると、まさに緑の谷を見下ろす丘に住み、
リュースブルックに関心を持ったころ、立て続けに出版されたのがわかる。

日本から順次取り寄せて、夢中になって読んだ。


少年の頃「光の体験」をしてから、神秘主義は遠くない場所にあった。
しかし、この純粋な信仰の書を
わずかでも理解できると言ってしまって良いものだろうか?

あまりにも畏れ多い気がする。
信仰そのものと、信仰に基づいた芸術との違いを考えることになった。


ファン・アイクの『神秘の子羊祭壇画』があるゲント生まれの
『青い鳥』の作者  マーテルリンクは、
リュースブルックの著作をフランス語に訳した。


posted by gomi at 11:36|

2021年04月21日

辛夷


辛夷・小.jpg


posted by gomi at 09:31| スケッチ

2021年04月25日


苺・小.jpg


posted by gomi at 13:49| スケッチ