2021年05月01日

高校生の頃


公立の高校だったので、特別な教育理念はなかった。

美術を大切にしたかったので選択は音楽にした。

高校生の政治運動が盛んな頃だったが、
関心はすでに内側に向かっていた。

調べたいことが次々と出てくるので、毎日のように図書館に通った。
美術館も主に常設展を観に行った。

新宿の安い映画館にも通い、芝居も観た。

音楽は中野に「クラシック」というレコード喫茶があり、
入り口でリクエストを書いた。


数学の大江先生がある日、階段の踊り場で
自分が何故クリスチャンになったかを話してくださった。

「五味君だったら分かってくれると思った」と、
人として向き合ってくださった。


新聞部で一学年下だった井手君が
個展に来てくれるようになり、彼のもとに収まった絵もある。

魂の親密さは、時空を超えて変わらない。


posted by gomi at 09:44|

2021年05月09日

ブルーベルの連なり


ブルーベルの連なり・小.jpg


posted by gomi at 14:51| スケッチ

2021年05月14日

フデリンドウ


フデリンドウ小.jpg


posted by gomi at 16:10| スケッチ

2021年05月26日

白い花の木

制作していた大きな絵が、手から離れて行った。

満足して離れたのか、こちらを見捨てたのかはわからない。
いずれにしても、私はお役御免となった。

素材も、モチーフも、
向こうからくるものを受け入れ、従うだけになっている。


制作工程の微妙な変化も受け入れていくので、
一枚ごとに描き方が違う。

常に「最初の一枚」なので、
一期一会が続いていく。


好きなことをやってきたからだろう。
自分の小ささも、無能さも知ることになった。

今は、大きな流れに身を委ねていきたいと思っている。
委ねる覚悟を持っていたい。


庭にコリンゴの花が咲き、
ウワミズザクラもアズキナシも咲き始める。

その土地に合った木が、季節に沿って花を咲かせる。
自分の仕事もそうありたいと願っている。


posted by gomi at 14:45|