2022年09月16日

処方の可能性


小さな栗の実が落ちるようになり、
知らないキノコが次々と生えてくる。

先日、一枚の絵が私から離れて行った。
ニス引きは残っているものの、もう私の方を向いていてはくれない。


今年春、二枚ほど離れて行かない絵があった。
混乱の中
仮引きニスも引いてみたが、やはりそこに留まり続けている。

工程を増やしたことがいけなかったのかもしれない。
工程数を元に戻して、処方の用法を変えてみることにした。


工程内の仕事の性質が変わった。

わずかな変化のはずが、
ジェットコースターに乗ったように揺さぶられ続けた。


やがて「やりたかったこと」と「やれること」が重なる時が訪れた。
そして静かに私から離れて行った。

この処方にこんな可能性があるとは思わなかった。
これから
もっと自由になれるかもしれない。


posted by gomi at 12:48|