2019年11月01日


2019年に入って体調を崩した。個展の予定を取り消して、
眼の手術も受けた。
幸い手術はうまくいって、光と色を取り戻した気がしている。

これからは静かに制作にうち込みたいという気持ちが強くなった。


出版社に勤めていた父が言っていた
「本当にいい本は自費出版以外にはあり得ない」と。

私の個展は企画画廊や百貨店でやらせていただいても
作家主体の自費出版のようなものだった。

そして「絵が行き先を選ぶ」という実感を持つようになった。

絵が生まれた時、すでにその絵の行き先は決ま っているように思う。
求めてくださる方にとっては最初から「私の絵」なのだ。

そのことの全体が光に満ちている。


最初の滞欧から戻って技法の勉強がひと区切りついたとき
「今まで勉強してきたことをまとめておきなさい」と父に言われた。

『絵画ノート』という小冊子を作った時、
喜んで編集をかって出てくれた。

絵は自分で描くものではないと思っている。
その人を通して生まれてくるものだと思う。

自分と父を通して生まれてくるのだろう。

『絵画ノート』の冒頭に“光とは精神に他ならない”とうたった。


posted by gomi at 10:13|