お世話になっている東京・京橋の画廊
ギャルリー・コパンダールの乾誠一郎さんから、
「誰か良い作家さんを知りませんか」と聞かれたとき、
鬼澤和義君の名前を挙げた。
美術教師になり団体にも属して、
構造のある街の絵を描いていたのを知っていた。
画廊から連絡を取ったがなかなか返事は来なかった。
半年後、亡くなったのを知った。
*
「美術の窓」の出版で知られる「生活の友社」を立ち上げた一井健二君が
池袋東武百貨店での個展に来てくれた。
「やっぱり、詩人の絵だな」と言った。
ギャルリー・コパンダールにも来てくれた。
「浦上玉堂みたいだ」
「いずれゆっくり会おう」
そう言っているうちに訃報に接した。
僕は君の絵を見たかった。
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