2020年12月22日

シベールの日曜日


クリスマス近くなると思い出す映画
『シベールの日曜日』

画家コローが描いた森と泉がある
パリ郊外の街、Ville-d'Avray が舞台。

戦争で神経を病んだ青年と
孤独な少女 シベール Cybèle との出会い。


Cybèle は小アジアの大地母神で、
古代ギリシャ・古代ローマにも入ったという。

椅子に座った母神で
聖母マリアの上智の座の形によく似ている。

聖母マリア信仰は今もあり、
私の絵を広めようとしてくれたフランス人も信仰していた。


映画で青年はクリスマスの夜、異常者として
抹殺され、
シベールはピエタのように嘆き悲しむ。


一神教と汎神性の重なり

泉の聖母や黒マリアの痕跡
ノートルダム(我らが貴婦人・聖母マリア)

ブルゴーニュの葡萄畑の教会からも
マリアと大地母神を感じる。


ベルギーではブリュッセルに住んだ後、
広大なソワーニュの森が見渡せる丘に移った。

Ville-d'Avray によく似た風景の中で
絵を描き続けた。


posted by gomi at 10:52|