2021年04月18日

ヤン・ヴァン・リュースブルック


『緑の谷』で観想生活を送った Jan van Ruusbroec
ヤン・ヴァン・リュースブルック 1293〜1381 は、

中世フラマン語 (フランドルの言葉)で著作を残した。
邦訳が手元にある。

『中世思想原典集成』17巻 柴田健策 訳 平凡社 1992年
『キリスト教神秘主義著作集』9 植田兼義 訳 教文館 1995年
『ルースブルックの神秘の書』 ヨハネ・ウマンス 訳 南窓社 1997年

こうして見ると、まさに緑の谷を見下ろす丘に住み、
リュースブルックに関心を持ったころ、立て続けに出版されたのがわかる。

日本から順次取り寄せて、夢中になって読んだ。


少年の頃「光の体験」をしてから、神秘主義は遠くない場所にあった。
しかし、この純粋な信仰の書を
わずかでも理解できると言ってしまって良いものだろうか?

あまりにも畏れ多い気がする。
信仰そのものと、信仰に基づいた芸術との違いを考えることになった。


ファン・アイクの『神秘の子羊祭壇画』があるゲント生まれの
『青い鳥』の作者  マーテルリンクは、
リュースブルックの著作をフランス語に訳した。


posted by gomi at 11:36|