『緑の谷』で観想生活を送った Jan van Ruusbroec
ヤン・ヴァン・リュースブルック 1293〜1381 は、
中世フラマン語 (フランドルの言葉)で著作を残した。
邦訳が手元にある。
『中世思想原典集成』17巻 柴田健策 訳 平凡社 1992年
『キリスト教神秘主義著作集』9 植田兼義 訳 教文館 1995年
『ルースブルックの神秘の書』 ヨハネ・ウマンス 訳 南窓社 1997年
こうして見ると、まさに緑の谷を見下ろす丘に住み、
リュースブルックに関心を持ったころ、立て続けに出版されたのがわかる。
日本から順次取り寄せて、夢中になって読んだ。
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少年の頃「光の体験」をしてから、神秘主義は遠くない場所にあった。
しかし、この純粋な信仰の書を
わずかでも理解できると言ってしまって良いものだろうか?
あまりにも畏れ多い気がする。
信仰そのものと、信仰に基づいた芸術との違いを考えることになった。
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ファン・アイクの『神秘の子羊祭壇画』があるゲント生まれの
『青い鳥』の作者 マーテルリンクは、
リュースブルックの著作をフランス語に訳した。
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