2021年08月18日

詩人の生地


ゲルマン人にもキリスト教は伝わっていた。
フランク王はローマのカトリックを受け入れたという。

6世紀、トゥールの司教グレゴリウスの『フランク史』に、

「森や泉や鳥や獣やその他のものから偶像を作り、
それらを神として崇拝し、またそれに犠牲を捧げる習慣であった」とある。
(東海大学古典叢書)

ゲルマンの汎神性は残り続けたのだろうか。


7世紀、ケルト系のキリスト教が入ってくる。

アイルランド修道士の影響を受けた 聖アマン(St. Amands)が、
スヘルデ川を遡上しながら修道院を開いていく。

汎神性のゲルマンとケルト。
その混成地帯に重なるキリスト教。


スヘルデ川を描きたいと思って、アントワープとゲントの間の街
St. Amands に友人と出かけて行った。

川が大きく湾曲した船着き場で、
我を忘れてスケッチをした。

描き疲れて川岸を少し歩くと、銅像が立っている。
銘板を見ると、

Emile Verhaeren エミール・ヴェルハーレン
高村光太郎が愛し訳した詩人は、St. Amands の生まれだった。


posted by gomi at 15:31|