2021年08月28日

エミール・ヴェルハーレン


“ 森は一つの世界でありその生活は私の生活 ”
『森』
エミイル ヹルハアラン 高村光太郎訳

エミール・ヴェルハーレンは、フラマン(フランドル)を詠う。

高村光太郎は彼の直情性を
「フラマン土着人のケルメッス的性情」と呼んだ。

ケルメッスとは Kermesse(仏) で、村の大祭。
ブリューゲルやリューベンスの絵にも描かれる。

エミール・ヴェルハーレンの愛の詩集は、
智恵子夫人に読み聞かせるために訳されたという。


片山敏彦もまた
ヴェルハーレンを師と仰ぎ

生の歓喜と明るさを「汎神論的恍惚」と称した。
『フランドルの詩人の姿に』


Kermesse(仏)は オランダ語で Kermis
語源は kerk 「教会」mis 「ミサ」ということのようだが、

ブリューゲルの『農民の踊り』やリューベンスの『ケルメス』では
盛大な酒宴に見える。
ケルトやゲルマンの熱情なのだろうか。

「汎神論的恍惚」は、
日本の祭りにもある。


posted by gomi at 10:16|