2020年02月08日

初期油彩画

プラド美術館に行って、珠玉の作品群に出会った。

一生かけてもたどりつけない、
収斂の先

色が深く美しい一群の絵があった。
Van der Weyden, Jan Gossaert (Mabuse), Antonello da Messina

光に満ちた
初期油彩画の世界


何をどう捉えたらいいのか判らない中で、
グザヴィエ・ド・ラングレ『油彩画の技術』を読んだ。

何度も何度も読み返しては美術館に通った。
処方を試したかったが屋根裏のアパートではできることが限られた。


『油彩画の技術』結びの言葉。
『君の作品を通じて君自身の完成を手助けしたいと願う』

作品を作り、
自分自身に近づくことで、

個を超えて行きたいと思った。

posted by gomi at 20:48|

2019年11月10日

光の体験


絵を描くことは手仕事なので
材料の取り扱いや仕事の段取りなど、冷静に臨む部分がある。

同時に、自然や大いなるものに
自分をゆだねていく感覚がある。

長い間絵を描き続けて、この「ゆだねる感覚」は
日常化してしまった。

何かを選ぶことは、「すでに決まっているものを探す」感覚に近い。

この感覚は十代の頃、光の体験として始まった。
ある初夏にトンネルを抜けだしたように、あたりがキラキラと輝いて見えた。

深い幸福感を伴っていたが不安もあった。

一つはこの体験が特異なものではないかという思い
一つはこの幸福感を失いたくないという思いだった。

徐々にこの体験は特別なものではなく、すべての人に起こりうることだと知った。
同じ幸福感は芸術を介して常に存在していることも知った。

そして一冊の本に出合った。
posted by gomi at 11:21|