2020年08月06日

バグパイプ


島の各地で守護聖者の祭りがあった。

地元の銀行が各所に展示室を持っているので、
絵を掛けることにした。

レストラン「HANAITA」のオーナーが、
料理をふるまって応援してくださった。


「きれいなものを見せてくれたから」と言って、
伝統的な絣の布や刺繍を
家に呼んで見せてくれた婦人がいた。


伝統楽器としてバグパイプがあることも知った。

片手で笛を吹きながら、片手で叩く小太鼓 とともに
バグパイプはヨーロッパ各地にあり、

スペインやフランスだけではなく、
ベルギーやオランダにも残っている。


中世の写本装飾にも
メムリンクやブリューゲルの絵にも描かれている。

マヨルカとフランドルが
共通の民族楽器を持つことが不思議だった。


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posted by gomi at 17:33|

2020年07月29日

Mallorca


Mallorca に着くとすぐに、現代で最も成功した一人
と言われるスペイン人画家に出遇った。

色層を重ねていく技法ではなかったが、
直接描法と細密描写の使い分けが巧みだった。


島での制作で最初に取り掛かったのは、
コンポジションの見直しだった。

空間の大きな水平線を眺め、
構成に収斂の動きを持たすことにした。

絵が変わったことを指摘したバスク人の絵描きがいて、
彼が気づいたことに驚いた。


暫くして、アーモンド農場の納屋に落ち着いた。

広大な土地の一軒家で、
夕空の人工衛星がはっきりと見える。

望んだとおり、朝から晩まで絵を描いた。


posted by gomi at 11:23|

2020年07月21日

松本竣介


清澄な精神ゆえに
透明な絵具層の絵を描いた日本人画家がいる。

松本竣介(1912-1948)

宮沢賢治を愛し、
永遠へとつながる油彩作品を残した。


戦争の時代で、外国にも行かない短い生涯だったのに、
樹脂やニスについて勉強したことが窺える。

堅牢な画肌は、
一片が残っただけでも美しさが伝わるだろう。


15歳の頃、落合から中井にかけての段丘が好きで
夢見るように歩き回った。

中村彝が、金山平三が、松本竣介が、
あの辺りに住んでいたことを知らなかった。


松本竣介の絶筆となった「建物」は、
私たち皆が帰っていく教会堂のようだ。


posted by gomi at 11:58|