2020年10月07日

プルーン(プレジデント)


プルーン(プレジデント).jpg

     山形・白山農園

posted by gomi at 10:50| スケッチ

2020年10月03日

額装


眼がかすむようになり、
病院に行くと栄養失調だと言われた。

スペインでの労働許可をベルギーのものに変えるために、
ブリュッセルとマヨルカ島を行き来することが続いた。

まだEUになる前のことだった。


ブリュッセルには大きな画材店がある。
原材料が手にはいる昔ながらの塗料店もあった。

仕事の材料入手には困らなくなった。

画材店の額縁部門に一人、感性の鋭い人がいた。
経験が豊富で、扱う素材の製品番号もすべて頭に入っている。

王立美術館での模写の額装を頼んだ。
装飾学校を出ている彼は、自ら塗装を施してくれた。

結局20年近い付き合いとなり、
深い信頼関係が生まれた。


額装の確認のために、病院から電話をくれた。
その後、入院した彼には告げず私は帰国してしまう。

彼から教わったことは計り知れない。


posted by gomi at 11:06|

2020年09月25日

王立美術館


ブリュッセルの王立美術館で
模写を始めた。

卒業制作のつもりだった。

Jan Gossaert と同時代と思われる、
作者不詳の絵を描き始めた。

描いている途中で美術館の修復家に声をかけられた。
「どこで習ったのか」と。

「美術館で絵を見て、修復レポートを読んだ」と答えた。
それ以降、親しく話をしてくれるようになった。

一般的に言われていることと、
私の考えとの違いについてどう思うかを尋ねた。

総て "possible" と答えてくれた。


家に来てくれというので訪ねると、
「描いた絵を見てほしい」と言われた。

「本当は絵描きになりたかった。
この絵を見て率直な感想を言ってほしい」

一部古典技法を採り入れた、
優しく愛らしい絵だった。

「私は好きだ」と言うと、
はにかんだような笑みを見せた。


posted by gomi at 14:36|